皆様、こんにちは。少しずつですが、日中は汗ばむ気候になってきました。スポーツの秋という言葉もありますが、この時期もスポーツを楽しみやすい気候とも言えるでしょう。
さて、過去2週は卓球のゲーム進行やラケットについてお届けしましたが、今回は歴史をテーマにしたいと思います。
卓球を英語で、table tennis(テーブルテニス)と書きますよね。ピンポン(Ping pong)とも書きますけど。でもなぜテーブルと書くのでしょうか?卓球台がテーブル?と思うとあまり想像できませんよね。卓球の起源は1880年代のイギリスと言われています。上流階級の遊びがスポーツに発展したものと考えられています。テーブルテニスといわれるように、元々はテニスからきています。テニスは当時屋外のスポーツでした。(現在はインドアコートも多いですが。)雨でテニスができないから室内でテニスができないかと考え、テーブルの上で打ち合って練習していたのが始まりと言われています。その後、ディナー後の娯楽として、上流階級の貴族が遊ぶようになりました。テニスラケットを小さくし、子牛の皮を張ったラケットが、現在の卓球のラケットのルーツになります。ピンポンという言葉にも由来があり、当時貴族がセルロイド製のおもちゃボールを使って遊んでいました。その時にボールがピン!ポン!と響き、イギリスで大流行しました。しかし、当時アメリカの会社が、ピンポンの名前を商品登録していた関係で、テーブルテニスが正式な競技名になりました。
日本に卓球が普及したのは1902年といわれています。東京高等師範学校のある教授がイギリス留学を終えてルールブック、ラケット、ボールを持ち帰ったのがきっかけでした。1938年には日本で初めて卓球の国際大会が開催され、1952年の世界選手権大会では、7種目中4種目で優勝しました。
記憶の新しいところでは、2012年のロンドン五輪の女子団体戦で銀メダルを獲得しました。更に先日マレーシア・クアラルンプールで開催されました世界選手権では、男女とも団体戦で銀メダルを獲得しました。(男子は39年ぶり、女子は2大会連続)中学生・小学生でも世界を担える選手がどんどん出てきています。今度こそ中国に勝って金メダルが取れるよう、私もメディアという立場で取材をさせて頂き、発信をしていきたいと思います。
マンティー・チダ
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