1月22日に京都ホテルオークラで開催しました「第5回 fm GIG アカデミー賞授賞式」にご出席いただきました皆さま、ありがとうございました。
その昔、そう、あれは確か「哀愁のカサブランカ」で「ザ・ベストテン」にランクインしていた時の郷ひろみ(敬称略)が、「自分の歌がランク付けされるのは、気が進まない」とか何とかな理由で番組に出演拒否をしたことがありまして。
「ザ・ベストテン」といえば僕にとってはものすごく思い入れの番組で、中学の頃なんか毎週予想をしてはランキングをきちんとグラフにして書きのこしていたのよね。もちろん「オリコンウィークリー」も毎週ちゃんと買っては100位までのランキングを隅から隅まで見てたものよ。
そんな画期的な番組も、その影響力の大きさゆえか、本来は売上やリクエストの"結果”がランキングのはずなのに、いつのまにか"売上という結果を得るためのプロモーション手段のひとつ”みたいになって、次第にランキングが形骸化していったというのは事実。もうそのランキングに意味や意義を感じられなくなって、そこからいち抜けしたいと思う気持ちもわからなくもない。ただ、中島みゆきやオフコースといった、もともとテレビそのものにほとんど出てないニューミュージックアーティストではなく、むしろ積極的にベストテン番組の上位にランクインすることを狙ったヒット曲を出し続けていた郷ひろみがそんなことを言い出したのは、ちょっと衝撃だったなあ。ジュリーなんて、「一等賞を狙います」って積極的に番組を盛り上げていたのに。
そんなこんなのうちにいつしか隆盛を誇ったベストテン番組は次々とテレビから消え、気がついたら「ナンバーワンにならなくてもいい」みたいな歌がミリオンセラーになるような時代になって、僕はいったい何を楽しみに、何を基準に音楽を聞けばいいのだ。
ま、普通に楽しめっちゅう話やけど。でも、そんな時代だからこそ、僕はあらためてもういちど世に問いたい。
「ナンバーワンを目指そうよ」。それも、できるだけ純粋な気持ちで。
ただ1番を取ることが目的なら、そのための手段はいくらでもあるけど、どうせなら、「あなたはナンバーワンにふさわしい」とみんなに言われて1番を取りたい。「異邦人」や「ルビーの指輪」や「UFO」や「勝手にしやがれ」がそうであったように。
5回目となる今回の「fm GIG アカデミー賞」は、今まで以上に爽やかで感動的な式典となりました。みんなここを目指して1年頑張ってきたのよね。そういうのって、黙ってても伝わってくるよね。
そして今回は初めて、歌唱賞と主題歌賞でネットでの一般投票を受け付けてみました。逃げも隠れもできないランキングが出てしまうけど、プレッシャーやストレスもハンパなくかかるだろうけど、もうみんなそこに立ち向える力はあるから、荒波に出てみよう。
そんなわけで、早くも来年のアカデミー賞に向けて、新しいシーズンは始まっているのです。できればみなさんの心のノートに、それぞれに自由なランキングをつけながら、さらなる僕らの成長を楽しみにしてくださいな。
冴沢鐘己
・2月5日(日)京都 ゼスト御池「fm GIG わくわくシティーパーク」
13:00〜16:00 無料
出演:TIME FOR LOVE、BBガールズ、籾井優里奈、安部美香、山下圭志、あきっすん、西村美紀 MC:曽我未知子、伊藤直輝、久保翔子、如月凛 ほか
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発行:特定非営利活動法人エフエム・ギグ(fm GIG)
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