みなさま、ご機嫌よう。如月凛です。どうぞゆっくり読んでってください。ほっこりお茶でも飲みながら。
私のfmGIGのラジオ番組「お昼にほっこりどーどすか?」で「コトバサプリ」というコーナーがあります。その「コトバサプリ」のコーナーでご紹介したコトバを、GIGマガジンでも紹介させてください。
「まず『出来る』って言う。方法はそれから!」
これは「円谷プロダクション」の創業者で、「特撮の父」とも言われる特撮監督の円谷英二さんのコトバです。今秋、「シン・ゴジラ」が公開されました。ゴジラシリーズを語る上で、はずす事が出来ないのが、第1作から第7作まで特撮監督を担当した円谷英二さんです。円谷さんは海外の映画を参考にして、様々な特殊技術を取り入れた撮影を考案。今では当たり前となった、青い背景で撮影する「ブルーバック」なども、日本ではいち早く採用していました。ゴジラが撮影された1953年当時、巨大モンスターは人形アニメで撮影するのが一般的でしたが、円谷監督が挑んだのが、着ぐるみを用いての撮影です。当時としては斬新な手法だった為、着ぐるみの制作には苦労したようで、完成した着ぐるみのサイズは何と2メートルで、重さ90キロ。迫力を追求した為、巨大なものになってしまったのかもしれません。相当動きづらかったと思いますが、この苦労がのちに着ぐるみで撮影する映画技術の基礎を築きました。
なお、ゴジラシリーズで主演した俳優の宝田明さんによりますと、円谷さんの特撮のこだわりは非常に強く、出演者にも特撮の現場は見せてもらえなかったそうで、ゴジラがどういう状況か分からないまま演技をしていたという事です。そんな中で演技をされた宝田さんもスゴイですよね。
「まず『出来る』って言う。方法はそれから!」
このコトバは、ひとから仕事を依頼された時に、とりあえず「出来ます!」と答えて、れから頭が痛くなるくらい考え抜く事で、大抵の事は乗り越えられると、円谷英二さんはおっしゃっていたそうです。自分の可能性を広げるには、多少無理な事でもチャレンジする事が大事なのかもしれませんね。
如月 凛
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