週刊GIGマガジン

2016年09月号 vol.26

編集後記(9/27)

2016年09月27日 23:02 by showky
 最近ほんとに、ギターをかついで歩くのが面倒くさいのよね。でかいし重いしかさばるし。満員電車の中だととっても迷惑だし、タクシーに乗る時もひとりぶん場所を取るし、その上にエフェクターとかの機材や衣装、さらには旅支度のスーツケースとか傘とか必要な日にゃあ、帰ってきた時にはもうくたくた。
 思い起こせばギターを習い始めた小学5年のころからずっと、ギターはなんて持ち運びやすい身軽な楽器だと思っていたのに。ああそれなのに。
 例えばバイオリンとかフルートの方がそりゃ全然小さいし軽いけど、値段が何十万も何百万もして、それだけで気苦労。落として壊したりしたらショックで窓から身投げするぞ。
ウッドベースを持ち運んでる人を見たら正気かと疑うほど大ごとだし、ましてピアノは持ち歩けないからね。なんてギターは気軽で気楽なんだ。
 ああ、それなのに。そんなギターを持って歩くのがめんどくさいなんて思う日が来るなんて。人は弱いものよ、そして儚いもの(by Cocco)。
 でも人というのは、環境とともに変わるものなのです。あんなに好きだった鉄棒も、小学校から中学校に上がった途端にぱったりとやらなくなったように。もしかしたら、何かにこだわりしがみつくことが自分の成長の妨げだったかもしれないと思うほどに、人はちょっとしたきっかけで変わるものなのです。
 最近の僕は、ライブというものに対する考え方が大きく変わったのよね。確かにライブというのは「生」という意味だから、そりゃ生演奏が一番。フルオーケストラやフルバンドの迫力は最高だし、素晴らしいプレイヤーの華麗な演奏は痺れますよ。でもそれって、ものすごくコストがかかるのね。僕もいっとき、それにこだわって大きな編成のバンドでライブをしたことがあったけど、もういろいろ大変で、年に1、2回しかライブができないとかそんな事態に。
 そして小編成のアコースティックなライブをやるようになって、それでも迫力は出るようにとアレンジとかテクニックとか頑張ってきたけど、それってほんとに自分がやりたかった音楽なのかと、僕は気づいてしまったのです。
 オケ(いわゆるカラオケ)を使ってライブをすることに抵抗がある人は多いし、僕も昔はとんでもないと思ってきたけど、自分で自由に納得のいくオケが作れるようになったら、無理にギターでやることにこだわらなくても、はるかに楽しく歌えるのね。だからといってオケだけでは、確かに音の厚みはあるけど‘ライブ感’は出せないので、それを補う‘何か’をしなきゃならない。
 そう、それがフロントマンの仕事なのです。オケで盛り上げられないヤツはバンドでも大したパフォーマンスはできないのよ。
 自分の身ひとつで何かをやりとげたら、きっと次はまたフルバンドを従えてとんでもないパフォーマンスをやってのける日が来るよ。それまで、僕のギターはしばらく自宅待機の日が続くのさ。さっきはひどいこと言ったけど、ほんとは愛してるから、拗ねずに待っててね。

冴沢鐘己

・10月2日(日)京都 ゼスト御池「わくわくシティーパーク」
出演:TIME FOR LOVE、BBガールズ、籾井優里奈、安部美香、あきっすん、山下圭志、西村美紀、曽我未知子、伊藤直輝、如月凛、久保翔子ほか

・10月10日(月・祝)大阪城野外音楽堂「サウンドパークVol.4」
出演:TIME FOR LOVE、BBガールズ、永樹、籾井優里奈、安部美香、あきっすん、山下圭志、ゆうしゅん、小栗栖ゆかり、西村美紀、曽我未知子、伊藤直輝、如月凛、久保翔子ほか

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