「太陽にほえろ!」って14年も続いたのですね。最近でも「相棒」や「必殺シリーズ」(さほど最近でもない)などなど長寿ドラマはいくつもありますが、たいがいが「シーズン○」という形で何クールかお休みを挟んで続いてるのですね。
でも「太陽にほえろ!」は14年間ずっとシーズン1。休憩なし。見ている方は週に1回なので、まあそうかあってなもんだけど、作ってる側の大変さは、想像するだけで気が遠くなりそう。とにかく絶対に穴はあけれないし、1日遅れて放送に間に合いません、なんて許されるはずもない責任感が1年365日で何年も続くわけで。
僕は、親父が石原裕次郎のファンだったんで、第1話からリアルタイムで見てるのね。もちろん小学生だったから記憶は断片的で話もほとんど理解はしてなかったけど、子どもというのは何か心に引っかかるものがあればそれなりに楽しんで見ることができるから、気がついたら学校の休み時間に「太陽にほえろ」ごっこをするくらいに大ファンになってましたな。
クラスの友達に対して、僕がキャスティングをして即興でストーリーを考えて演出をするのよ。お前はボス、お前は山さん、お前はゴリさん、お前は犯人役。んじゃボスが電話を取るところからスタートね。最初の台詞はもちろん「こちら一係。なに?矢追町で殺し?」・・・てな具合。
あ、もちろん僕はジーパン刑事役。だってそれがやりたいんだもの。松田優作のマネをしながら、ガンガンすべり台から飛び降りたもんだぜ。
ちなみに松田優作扮するジーパン刑事は、萩原健一が1年間マカロニ刑事を演じ殉職した2年目から登場。マカロニ時代の1年目で番組の土台ができあがり、山さんやゴリさんといった脇役キャラクターの個性も固まって時点で、ショーケン以上に強烈な個性と華があるユーサクが現れて、僕のような小学生にまで人気に火がついて。
ジーパン殉職後の3年目を引き継いだのは勝野洋演じるテキサス。その堅物そうなキャラクターは、僕はあんまり好きではなかったんだけど、逆に今度は年配層にも支持されて最高視聴率をばんばんはじき出したそうな。今あらためてこの頃の話を見ると、確かに人間ドラマが深くなっているのよね。
世の中には続けないとわからないもの、続けたからこそ得られるものが多いのは皆さんご存知の通り。ただのルーティンになっていまうと、継続はその瞬間に苦痛に変わってしまうけど、目的と大義とフィードバック、そして何より希望があれば、苦痛はいつでも喜びに姿を変えてずっと背中を押してくれるはず。
昨日(23日)、僕にとっては初の挑戦となるテレビ番組制作が動き出しました。関わって頂いた皆さん、お越しいただいた皆さんには本当に大感謝。これまたおそろしく大変な冒険に乗り出してしまったけど、子どもの頃にやった「太陽にほえろ」ごっこへの情熱と同じものが今も続いていることに自分で驚きつつ、いろんな人に「希望」を配っていきたいと思ってます。そこんとこよろしく。
冴沢鐘己
・8月28日(日) 台湾 台北Oldie Goodie【日台友好音楽祭】
出演:TIME FOR LOVE、小老鷹樂團(from 台湾)ほか
※8/26〜30まで台湾遠征に行ってきます
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