週刊GIGマガジン

2016年07月号 vol.16

編集後記(7/19)

2016年07月19日 14:01 by showky
2016年07月19日 14:01 by showky
 fm GIGを始めた当初(14年前)から祇園祭にはご縁がありまして、様々な方々のご縁をいただいて、もう何度も大賑わいの主要通りのど真ん中から公開生放送をさせていただきました。
 なんたって祇園祭は日本三大祭のひとつ。四条烏丸を中心に、電車の駅で言えば2駅四方のエリアを占拠する形で開催されるのだけど、四条烏丸といえば、大阪で言えば梅田にあたるビジネス街なわけですよ。そんな、ただでさえ人も車もいっぱいの通りに数十基の山や鉾を建てて交通規制をし、さらには巡行の日を含む3日間は歩行者天国にしてしまうのだから、その迫力たるや。実質は鉾建てなどなどで、1ヶ月は四条烏丸エリアが機能不全に陥るわけで、初めて京都にきてその様子を見たときに、スゲェなとほんとに驚いたのです。
 今回、fm GIGの特別公開生放送ブースは、山伏山の本部テント内に出させていただいたのだけど、この本部テントはなんと、マンションの玄関先スペースに設置されてて、さらにその前には山伏山が建つわけで、それがどういうことかというと、ほぼ一週間、マンションに住む人は駐車場から車を出し入れできないのです。バイクや自転車も厳しい感じ。
 最近は日本の各地で、例えば子供の声がうるさいからと住民の苦情で小学校に塀が張り巡らされたり、運動会の練習もままならなかったり、保育園の建設が中止に追い込まれたりといったニュースが話題になったりするけど、そんなどころじゃないよ。京都市内は祇園祭の1ヶ月以上も前から、夜の9時すぎくらいまで、窓も全開でコンコンチキチンと祇園囃子の練習の音が響き渡ってるからね。それを騒音と感じる人は京都市内には住めないのです。スゲェなとほんとに驚くよ。
 祭りでもなんでも、何か大きなことをしようと思うと、その準備段階では面倒で不愉快でうっとおしいことがワンサと押し寄せてくるけど、それでもそこを乗り切れるのは、そのイベントの中で、ただ平穏なだけの毎日の中では味わえない刺激や興奮、ある種の幸福感が味わえるからなのよね。
 よく、京都の人は何を考えているかわからないと言われるけど、逆に言えば「今いっときの感情や考えで動かない」からこそ、やんわりと人を受け入れたりはじき出したりして、何百年何千年の文化を維持してきているのですね。でないと、僕らなんて仲間に入れてもらえてなかっただろうからね。
 山伏山に関わらせていただくのは今年が3年目。去年までは室町通沿いのブースだったけど、今年は熊本支援のブースが増えたため、特別の措置で山伏山の本部テントに入れていただきました。長く深い付き合いの方だけが出入りする空間に、僕らは明らかに場違いでものすごく気をつかったけども、がんばって「役割」を果たせたと思います。貴重な機会をくださった関係者の皆様に感謝します。

冴沢鐘己

・8月13日(土)京都 ゼスト御池「わくわくシティーパーク」
出演:TIME FOR LOVE、BBガールズ、籾井優里奈、安部美香、あきっすん、山下圭志、西村美紀、曽我未知子、伊藤直輝、如月凛、久保翔子ほか

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発行:特定非営利活動法人エフエム・ギグ(fm GIG)
編集責任:冴沢鐘己、曽我未知子

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