人と比べてそんなに食べていないのになぜ太るのだろう、自分より痩せている人が「おかわり」をする姿を見て羨ましく思った。結果から言っておくと、太りやすい体質、太りにくい体質はある。事実、僕は太りやすい体質だ。だからといって諦める事は無い。ただでさえ太りやすいのだから、食べる量を圧倒的に減らせば良いのである。
人は朝昼晩しっかりと食べて栄養とらなければならないと言うが、僕は一食で充分。人は、主食をしっかりととろうというが、僕は主食をとると「ぶくぶく」てしまう。おかずだけで充分である。人は運動をすると痩せるなどと言うが、僕はジョギングをしたりフルマラソンを走れる様になっても食べればすぐに太る。すなわち、人を基準にしても意味が無いのである。確かに、太りやすい体質、太りにくい体質はある。
しかしながら、ちょいデブ親父は、すなわち食べ過ぎているのである。たとえ、人と比べて少食であったとしても、食べ過ぎているのである。ちょいデブ親父は人の意見に流されてはいけない。ちょいデブ経験やデブ経験のない人の意見は、太りにくい体質の人の意見であり、太りやすい体質のちょいデブ親父にとっては全く意味のない意見なのである。よく、ガリガリの栄養士さんがテレビで理想的な食生活を語っているが、ちょいデブ親父には関係ない。その通り食えば必ず太る。
毎日酒を飲み、朝昼晩飯を食い、特に運動もせずスリムな人間はいくらでもいる。周りの人は無理をしてはいけないと言うが、ちょいデブ親父は無理をしなければならない。周りの人と同じように朝昼晩普通に食事をとり、お酒を飲んだりしていては、お腹の周り、顎の周り、背中にたっぷりついた脂肪が落ちる事は決してない。特保の飲料を飲んだって、深夜番組のトレーニング機器を買ったって、ドラッグストアでサプリを買って飲もうが、ブルブル震えるマシーンに乗ろうが、脂肪は落ちない。既にカロリーオーバーなのだ。
必要最低限の栄養以外はすべて脂肪になる。普通の大人の基礎代謝は1,500キロカロリーだとか言われるが、そんなものは無視だ。1,000キロカロリーもとれば充分すぎる。わかりやすく言えばご飯やパンなどの主食、定食などを食べている場合ではない。天ぷらや、唐揚げ、油炒めなど、そんなものを食べている場合ではない。お菓子やジュースなどもっての外、コーヒーや紅茶に砂糖を入れたりしている場合ではない。飲食店で出されるメニューはほとんど食べることができないと思ったほうがいい。
必要な栄養素は小刻みに補給するにとどめる事がポイントだ。豆腐、納豆、ヨーグルト、牛乳、ささみ、ナッツ類、にぼし、生野菜、魚、赤身の肉、果物、小刻みにこれだけあればご馳走だ。糖質制限ダイエットと言う言葉を聞いた事があるかもしれないが、ちょいデブ親父に糖質はいらない。糖質はカットだ!脂肪を希望に変えるプロジェクトでは、脂肪を燃やすために糖質をカットし、体質を改善する必要がある。糖質と言うと、甘いものやジュースお菓子ケーキ、砂糖、シロップなどを想像する人もいると思うが、ご飯やパン、蕎麦やうどん、ジャガイモやサツマイモ、栗、そういったものも恐るべし糖質なのである。ご飯一杯の中には、角砂糖14個分の糖質が、パン一枚で角砂糖8個分の糖質が含まれるという。甘いものを食べて力をつけるという話を聞いた事があると思うが、それは普通の人にとっての話、そう、普通の人にとっては糖質はエネルギーであり希望になる。
しかしちょいデブ親父にとっては、その希望はすかさず脂肪に変わるのである。なぜ?もうすでに脂肪という余剰エネルギーが内在しているから。ちょいデブ親父にはちょいデブ親父にしかわからない事情がある。
内田達雄
Tatsuo Uchida
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