さらに、願望を明確化するために、違和感を感じながらも理想の体型を数値化してみた。僕は身長が175センチなので、体重は65キロで標準体重、そして、60キロで、美容体重であることが分かった。また、細マッチョな体型をゲットするとなると体脂肪率は7から8を目指していくことが決まった。そう、違和感という言葉を使ったが、初めは気持ち悪さを感じていた。そういう画像を検索している自分に対しても、保存して、待受画像にしちゃっている自分に対しても、また、そういう体型を目指している自分に対しても、気持ち悪さを感じていた。
しかし、何度も何度も眺めているうちに、慣れてきて、それが当たり前化してきて、むしろこれまでの自分自身に気持ち悪さを感じるようになってきた。ぷよぷよで色白の緩んだ体型、突き出たお腹、ガッツリつかめるウエストの脂肪、男性であるにもかかわらず見事なおっぱい、あごの肉、背中の肉、お尻の肉、セルライト、見慣れた画像が当たり前化してくるとともに、これまでの自分の姿が気持ち悪く感じてきたのだ。
そう、これまでの非常識が常識化してきて、これまでの常識が非常識化してくる、すなわち、パラダイムシフトが起こってきたのだ。ちなみにダイエットはパラダイムシフトの連続である。
88キロから10キロのダイエットに成功し、78キロになった時、80キロを超えることはありえないと感じるようになった。68キロになったとき、70キロを超えることなんてありえないと感じるようになっていた。どういう状態が心地よくて、どういう状態が気持ち悪いのか、これがパラダイムである。
目標体重の65キロを下回ってからは、65キロを超えると気持ちが悪いのだ。体脂肪率に関しても同じである。今や8を超えると気持ちが悪い。ジムに通わなければ、運動をしていなければ気持ちが悪い。そう、気持ちが悪いのだ。よく、ストイックですね、とかおっしゃってくださる方もいるが、お門違いである。僕は飽きっぽいし中途半端な性格である。ただただ、気持ちが悪いのだ。
「毎日歯磨きをしないと」「毎日顔を洗って髭を剃らなければ」「毎日お風呂に入らないと」「毎日靴を磨かなければ」ただただ、気持ちが悪いのだ。毎日毎日歯磨きをするなんてストイックですねぇ、なんて人がいるだろうか?「いやいや普通に歯磨きせな気持ち悪いねん」と、いう話である。パラダイムシフトとは、価値観の肯定的変化である。これを成長というが、人間成長を繰り返すと、次第に成長をしていなければ気がすまなくなってくる。こうなってくると結果が出続ける。次々と夢が叶い始めるのだ。
願望を明確化し、イメトレを続け、潜在意識に揺さぶりをかけ、ありえないをあたりまえ化し、これまでの常識をぶち壊し、新たな常識を見つけていく、この作業により、考え方も行動も、習慣も、そして結果も自ずから変わってくる。願望を明確化することがいかに大切かということである。
内田達雄
Tatsuo Uchida
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