みなさま、ご機嫌よう。如月 凛です。どうぞゆっくり読んでってください。ほっこりお茶でも飲みながら。足をだらんと。軽い気持ちで。無味無臭だと信じて(もはや何のことだか)
普段何気なく使うコトバに焦点を当てて、お話してきました。えぇ、それはもうくどいくらいに。コトバがね、好きなんですよ。自分の気持ちをうまく伝えるために1つのコトバに別のコトバをたしたり。どんなコトバが自分の気持ちにぴったりで、相手にちゃんと届くかを考えたりするのが楽しいんです。
今回のテーマはコトバその4。「おかえりなさい」です。その1が「大丈夫」、その2が「いいね」、その3が「はい」でした。そして、今回は「おかえりなさい」。ね、普通のコトバでしょ。
「おかえりなさい」は、どこか外出先から帰るべき場所に戻ったときに、迎え入れるためのコトバです。迎える人が戻ってきた人に対して、ねぎらいの意味も込めて伝えるメッセージで、
帰るべき場所というのは、いちばん落ち着く場所でいちばん幸せな場所です。そして、もっとも大切なことは、本当の自分に戻れる場所であるということ。だから、「おかえりなさい」というコトバには、『いつものあなたにおかえりなさい』という意味が込められてるんじゃないかと思います。着飾った自分ではなくて、よそ行きの自分でもなくて、怒りに満ちた自分でもなく、やさしさが足りない自分でもなくて、いつもの自分らしい自分にもどっていいよっていうコトバです。だから、がんばっているあなたの大切な人に「おかえりなさい」と伝えてあげてください。
自宅に帰ってくるときは、何かにがんばったりした後が多いと思います。そんなときは「おつかれさま」のねぎらいのコトバを添えると、より一層疲れが癒されるのではないかと思うのです。『おつかれさま + おかえりなさい』疲れてなさそうに見えても、あまり良い日じゃなかったとしても「おつかれさま」って声をかけてもらえると、またがんばろうって思えるし、心がやわらぐのではないかと思います。
順番も大切なんじゃないかと思うのです。「おつかれさま」とねぎらって、「おかえりなさい」と伝えることで、自分を取り戻すことになるのではないかと思います。この2つのコトバの組み合わせで、帰ってきたその人を受け入れてあげてください。
特別なコトバだったり、飾られたコトバだったりするよりも、いちばん安心できるのは、いつもどおりのコトバです。いつもどおりのコトバをかけてくれるあなたのもとに帰れることが、幸せだったりするんですよね。きっと。
如月 凛
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