皆様、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?バスケットボールもレギュラーシーズンが終盤に差し掛かり、これからプレーオフという状況になってきました。そして、男子のプロリーグに関して言えば、現行の体制では最後となり、9月からは新リーグ『Bリーグ』がスタートします。ますます目が離せなくなりますね。
さて、これまでルール・ポジションと執筆致しました。今回はルーツについてお話します。バスケットボールという競技は、ひとりの人物によって考案されたということをご存知でしょうか?アメリカ、マサチューセッツ州スプリングフィールドの国際YMCAトレーニングスクール(現・スプリングフィールド・カレッジ)の体育部教官を務めていたカナダ人のジェームズ・ネイスミスで、1891年に彼の考え出したルールが現在のバスケットボールのルーツになっています。当時、国際YMCAトレーニングクールで体育・スポーツ指導者の講習会が開催されましたが、体操中心のプログラムについて学生の意欲が低いとして、既存のプログラムに対する不満がありました。そこで、ネイスミスは新しいスポーツを作り出すしかないと考え、ボールを使用すること、ラフプレーを取り除く必要からタックルをなくすためにボールを保持したまま走ってはいけないこととしたなど、13のルールを考案しました。ゴールの位置は、ネイスミスが少年時代に過ごしたカナダ・オンタリオ州の雄鴨落しという的当て遊びにヒントを得てゴールをプレーヤーの頭上に水平に設置することとしました。現在、バスケットボールは5対5ですが、当時はネイスミス自身が同人数であれば何人であってもよいと考えていたため、13のルールの中にチーム人数は記載されていませんでした。
この13のルールが現在は約250にまでなっていますが、ゲームの形式は当時とほとんど変わっていないようです。ちなみに、前回の号で執筆させて頂きましたポジションの名前の由来は、フットボールからのようです。サッカー・ラグビーのフォワード(FW)、ラグビーのセンター(C)から一部ポジションは付けられているようですよ。ガード(G)の意味は守りのプレーヤーを指しています。
ということで簡単ではありますが、ルーツについてご紹介させて頂きました。次回は何が飛び出すか?お楽しみに!
マンティー・チダ
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