流行りの細マッチョや、筋肉むきむきのカッコいいカラダとは無縁だと思っていたが、別人化した人を連続して3人も見た日にはさすがに他人事ではないような気がしてきた。いわゆる肉体美というものが、垂直軸の他者から水平軸の他者におりてきた感覚だ。「凄いですね!」別人化したO社長に僕は言った。すると、「凄いですね!というだけか、自分自身もやるか、内田さんはどちらのタイプですか?」僕はすかさず答えた。
「やるタイプです。」そしたら紹介しますよ!こう言って、大阪は心斎橋のスポーツジム、VADYを紹介された。そして僕はスポーツジムに通うことになった。しかも、トレーナーがついた。O社長に誘われるがまま、費用にもびっくりしたが、週2回、トレーナーがつくことに…。ちょうどその頃、同時進行で加圧トレーニングにも申し込んだ。僕の肉体改造計画開始だ。とはいえ、その頃はまだお酒を飲んでいた。タバコも吸っていた。暴飲暴食も大好きだった。高カロリー食品をたらふく平らげ、睡眠時間を削り、限界までトレーニングで追い込む生活が始まった。今思えば、しんどい話である。トレーナーにストレッチをしてもらいながら、「昨日はワインを一本空けました。」なんて報告をしていたりした。
そんなこんなで、最初の3ヶ月は効果が出なかった。仕方がない。思いっきり現状維持メカニズムが作用していた。
しかし、別人化したO社長がポロっとおっしゃった一言、「最初はマインドコントロールが必要」僕はこの一言にこだわった。潜在意識を活用するということだ。全ての自己実現において共通して言えることだが、ゴールを明確化する。そして、常にイメージする。このイメトレこそが最も大切である。僕は理想の体型の画像を集め、スマホにストックしていった。かなりの抵抗があったが、待ち受け画面もマッチョ画像にした。別人化した、Y社長の一言、
「食べへんかったら誰でも絶対に痩せますやん。とにかく、味がわからんかったら、紙食べてるみたいで飲み込まれへんから、汁もので栄養摂るくらいしかないんですわ。」この一言も印象に残った。なるほど、美味しいからなんぼでも食べてまうねんな。僕は、カケラーと呼ばれるほどなんでもかけまくるタイプだったが、ドレッシングをかけずに、サラダを、ソースやマヨネーズをかけずに食事を、そして、空腹を抑えるために、極力、飲み物、お水、お茶やブラックコーヒー、味噌汁、スープなどの汁物を多く摂るようにしてみた。
内田達雄
Tatsuo Uchida
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