「さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる 吹き止まない春の風あの頃のままで」
散り際の上野公園の桜並木を闊歩すれば、ケツメイシのサクラが頭の中のジュークボックスから流れてくる。
そして、10年前の記者を辞めた時の自分が現れ、「お前は、成長したのか?」と問いかけてくる。
千鳥ヶ淵のお堀を歩けば、
「さくら さくら 今咲き誇る 刹那に散りゆく 運命と知って さらば友よ 旅立ちの刻 変わらないその想いを 今 」
森山直太朗のさくら独唱。いくつもの出会いと別れを繰り返す度、盃を交わした仲間の顔が走馬灯のように駆け巡る。
季節が移るにつれて、頭の中のジュークボックスの曲がアップロードされる。
さくらが散ると、もう、夏への衣替えがはじまる。
大内 優
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