大阪城野外音楽堂で「サウンドパーク」を開催するのも今年で4回目。最初はデカイなあ、広いなあと思ったステージも、もうみんなすっかり感覚は慣れたもんで、隅から隅まできっちり使い切った感覚はあるよね。1回目の時の写真とか見ると、やっぱりステージのだだっ広さが目立つもの。この"慣れる”という感覚は大事。空間的にも時間的にも。
僕はやっぱり男の子なもんで、子供の頃はよく野球をやってたのね。まずはいわゆるゴムボールで。そのうち授業でソフトボールをやって、4年生くらいからは普通に軟球で日曜日とかに草野球やってたよな。
中学に入るともう興味は音楽に移ったから、野球はすっかりやらなくなって。大人になってソフトボールをやった時は、まあそこそこできたけど、何かの機会に軟球の草野球に参加した時は、そりゃもう怖かったよ。打席に立つのも守備について打球を受けるのも。そのスピードが恐怖。ましてやあんな硬い硬球で野球するなんて、バカじゃないの。
でも子供の頃には実際やってたから、慣れていけばできるはずなのね。ゴムボールに慣れたらソフトボールに。ソフトボールに慣れたら軟球に。軟球に慣れたら硬球に。ステップをひとつ上がるごとに、またあたふたと焦りや恐怖や無力感に襲われるかもしれないけど、だからといってずっとソフトボールでは絶対に硬球で野球はできないからね。
思い返せば4年前の第1回目「サウンドパーク」は、ほとんどの出演者が(というよりTIME FOR LOVE以外は全員)大阪城野外音楽堂のような数千人クラスのキャパのステージに立ったのは初めてだったわけで。ところが4回目の今回は、ほとんどが経験者ばかり。初参加の顔ぶれも永樹さんとか小栗栖さんとかちきんび〜るブルースバンドとか、そりゃもう百戦錬磨の強者ばかりで、ステージの広さを感じなかったのもむべなるかな。パームトーンの面々も、毎月ゼスト御池でやってるのと同じに走り回ってたからね。ほんとに、どこにだしても恥ずかしくないくらいに力をつけたよなあ。
となると、ここまで来たら次に目指すのは?
それはもちろん、お客さんが満員になったりCDがバカ売れしたりってことだけど、プロ野球だって、勝つだけでは人気につながらなかったりするからさ。いい試合をし、その上で勝ち、お客さんに感動してもらう。その積み重ねがあるのみ。
今までもやってるって?うん、それはそうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。実は正しい方法すらないのかもしれないのだから、しっかりと感覚とアンテナを張りめぐらせるしかないのよ。答えはいつも目の前にあって、それに気づいて手を伸ばせるかどうか。よそ見をしてたらチャンスも逃すぜ。
僕個人としては、この4回で一番手ごたえのあるステージができたよ。この1年間に吸収したいろいろな経験とフィードバックで、自分のスタイルの答えをひとつ見つけたから。でもそれはまだまだジグゾーパズルの一部なので、まだまだ冒険は続くのです。
冴沢鐘己
・10月18日(火)高槻 1624TENJIN「決定!プレゼンキング」公開収録
出演:冴沢鐘己、曽我未知子、伊藤直輝、あきっすん、BBガールズ、籾井優里奈、西村西村美紀、ビリー山下、オサムシェフ、大内優 ほか
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