週刊GIGマガジン

2016年09月号 vol.24

編集後記(9/13)

2016年09月13日 23:34 by showky
2016年09月13日 23:34 by showky
 御三家といえば橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦。僕の世代なら新御三家で、もちろん西城秀樹、野口五郎、郷ひろみ。そしてビッグフォーと言えばどの4人かわかりますか?
 もちろん、布施明、森進一、五木ひろし、沢田研二ですな。
 御三家とか新御三家とかはデビューの頃から使われていた呼び名なんだけど、ビッグフォーは文字通りビッグになってから、つまり4人がレコード大賞を取ってからの呼び名。正確には1977年に沢田研二が「勝手にしやがれ」で4人の中で最後に大賞を受賞した後に(五木ひろしが'73年、森進一は'74年、布施明は'75年にそれぞれ受賞)、特番で「ビッグフォー」っていう歌番組があって、そのあたりから呼ばれだしたような気が。
 子供心にこの特番がとっても豪華に見えてね。だってレコ大を獲った4人が揃うだけでも珍しいのに、4人でコラボしたりハモったりコントしたり、それはそれは貴重な映像として、ずっとずっと僕の記憶に残っているのです。
 年齢がほぼ同じで、それぞれ違うスタイルの歌手を目指して別のレコード会社からデビューして、ライバルとして人気を競いながら10年ほどのキャリアを積み重ねて揃って大賞を受賞したのだから、それだけでもとてもドラマチック。そういうのって、後にも先にもないのよね。それから40年経った今でも4人とも現役で、お互いに意識をし、認め合いながらそれぞれのスタイルで「歌手の道」を極めようとしているのです。素敵。
 歌謡界がもっとも華やかだった70年代から80年代初めまでは、「夜のヒットスタジオ」や「ザ・ベストテン」といった生放送の歌番組の現場は、それこそ緊張感と熱気が溢れてたそうです。初めて歌う新曲はお茶の間に受けるだろうかとか、あいつの今度の新曲は凄そうだぞ、とか、ちょっと気をぬくと自分の居場所がなくなるんじゃないかとか、この1回で人生のすべてをかけてやるとか、とにかくあの子には負けたくないとか、失敗の許されない秒刻みの現場は、まさにオリンピックもかくやという刺激的な現場だったそうな。
 例えば80年代のアイドルブームやバンドブームなんかも、そんな現場があったからスターが生まれてブームを作ったのは確かなことで、どんなに才能のある人も、ひとりだけでは光らないのよね。
 先日の日曜日は、僕が毎月出ているロージーというライブバーの6周年のイベントがあって、僕も歌ってきました。15組も出た中で、普段はめったに顔を合わせないけど噂だけは聞く同世代のシンガーがイベントの後半を任されたのよね。いやあ、みんなさすが。きちんとバトンをつなげて、とってもエンターテイメントで感動的なイベントになりました。僕のパフォーマンスもきっと刺激的だったことでしょう。そうきたかと。次は誰か踊り出す人が出てくるかな。
 今度は「決定!プレゼンキング」の収録と「わくわくシティーパーク」。BBガールズや籾井優里奈、あきっすんの世代が切磋琢磨中です。誰が最初に抜け出すか、お楽しみに。

冴沢鐘己

・9月22日(木)京都 ゼスト御池「わくわくシティーパーク」
出演:TIME FOR LOVE、BBガールズ、籾井優里奈、安部美香、あきっすん、山下圭志、西村美紀、曽我未知子、伊藤直輝、如月凛、久保翔子ほか

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