週刊GIGマガジン

2016年06月号 vol.11

編集後記(6/13)

2016年06月14日 00:49 by showky
2016年06月14日 00:49 by showky
 形状記憶合金なんて言葉が出てきたのはいつ頃だったかしらん。形状記憶繊維なんかも出てきた時はずいぶん話題になったけど、シワにならないシャツとか、ほんとに画期的で便利よね。
 人間の体も意外とそんな風にできてるって、気づいてましたか?
 2ヶ月ほど前、初めてボクシングジムに体験で行った時のこと。パンチよりもステップが難しくて、手と足の動きがうまく繋がらない感じに、これはさすがになかなか手強いなと、鏡に映る自分の姿がカッコわるくてヘコんだりもしたのです。その後なんだかんだと忙しくて、意を決して通うことにしたのはその1ヶ月後。前に教わったことは、頭ではもうあんまり覚えてないので、おそるおそるとその難しい手と足の動きをやってみたら、あら不思議。1ヶ月前にはまったくできず、その後もまったく復習もせずに来たのに、すっと手と足が連動したのよ。
 その後、週に2回ほどのペースで通い始めてからも、新しいパンチやらコンビネーションを教えてもらった時はなかなかうまくできないのに、その次かそのまた次に来た時にはスッと体が動いてくれるのです。そんな時にいつも思い出すのが、その昔ギターの先生から聞いた「さかあがり理論」。
 さかあがりって、練習量と比例して徐々にできるようになるのではなく、ある日突然できるようになって、その後は何も考えなくてもいつもできるようになる。ギターのFのコードも同じように、ある日突然できるようになるから、今鳴らなくても気にせず弾き続けなさいって。
 歌詞なんかもそうで、僕は自分の曲もカバー曲も必ず歌詞は暗記するのだけど、一生懸命覚えて、それでも最初は必ずあっちこっち間違えたり言葉が出てこなくて、それはもうボロボロ。でも1~2回恥をかいたら、後は自然にすらすらと歌詞が出てくるのですよ、これがまた不思議と。もちろん器用不器用とか元々の記憶力がいいとか悪いとか個人差はあるだろうけど、紙に折りクセをつけるようにうまく叩き込んでやれば、頭より体の方が覚えてくれて、その後は無意識でも忘れないのよね。
 継続は力なり、っていうのともまたちょっと違う、体に張り巡らされた神経系統の仕組みと直結するような、そんな感じ。どこか一箇所の神経がつながれば、あとはイルミネーションのように次々に神経がつながって何かができあがる感じ。
 努力とは、その重要な一箇所にたどり着くためのもの。
 だから、世の中には「正しい努力」と「正しくない努力」があるのだと、僕は考えているのです。一生懸命努力を続けてても、なかなかそれが実らないと感じた時は、周りを見渡して誰かに相談してみるのがいいかも。スッと「ツボ」を教えてくれたりするよ。

冴沢鐘己

 
・7月3日(日)京都 ゼスト御池「わくわくシティーパーク」
出演:TIME FOR LOVE、BBガールズ、籾井優里奈、安部美香、あきっすん、山下圭志、西村美紀、曽我未知子、伊藤直輝、如月凛、久保翔子ほか


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発行:特定非営利活動法人エフエム・ギグ(fm GIG)
編集責任:冴沢鐘己、曽我未知子

公式サイト:http://www.fm-gig.net/

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